はかたスパイス誕生物語

LIFE IN AUSTRALIA：
日本で生まれ育った私は、20代の終わりに仕事に区切りをつけ、妻とともにオーストラリアのメルボルンに移住し、約7年間生活しました。オーストラリアでは、日系の小売業のエリアマネージャー兼商品バイヤーとして、約7店舗を統括する立場で仕事をしておりました。
多くの商品を発注しては店で販売し、お客さんにとってどんなものが好まれるかを毎日考えておりました。
日本国内にはまだまだたくさんの素晴らしい商品があり、それはいろんな理由により国外で販売されていない事実があります。
そういった商品を販売することができれば多くの人が喜んでくれることになると思っていました。

主夫としての生活：
オーストラリアで子供が誕生しましたが、その翌年ビザの関係で日本に戻ることになりました。
突然の帰国だったこともあり、気持ちの整理もつかなかったことから、しばらく仕事を休んで主夫として育児に向き合ってみようということになりました。
その育児はあまりにも大変でした。家事の中に子育てが入ると、状況が一変し簡単に終わることでも後回しになったりします。特に毎日料理を考え、作ることはとても大変で、改めて子育ての大変さを思い知ることになりました。

HAKATA, FUKUOKA：
オーストラリアに行く前に住んでいたところ、そして戻ってきたところも福岡県の博多区。そこはとんこつラーメンが有名な場所です。博多には他にも水炊き、もつ鍋、明太子、うどん、新鮮な魚介類など多くのおいしい食べ物があり、とても人気の場所です。
現在では世界中でとんこつラーメンが人気で、博多の名前は世界中に広がるきっかけとなりました。
国内外からの観光客も増え続けており、日本の都市の中で、人口増加数ナンバーワンを記録しています。

はかたスパイス誕生！：
日本での生活をスタートし、子育てをしながら、自分の中でこれから何をしていくべきかを何度も考えました。
オーストラリアで仕事をしていた時に常に感じていた、『日本にあるもっと魅力的な商品を販売して、多くの人を喜ばせたい』という思いがありました。
ある時、日本好きなオーストラリアの友人から日本のおすすめのミックススパイスをギフトとしてもらうことがあり、試してみる機会がありました。
粉末醤油を使ったユニークな商品でお肉にふりかけるだけで、まさに和風ステーキがとてもおいしく仕上がりました。
また野菜や卵料理にもとても良く合うので、これはすごく良い商品だと思いました。
メーカーは創業130年以上の醤油工場でした。
そのメーカーに確認すると、粉末醤油を結晶化させる技術は独自のものであり、結晶化させるからこそミックススパイスとして配合することができるとのことでした。
長年のバイヤーとしての経験上、これは国内・海外問わずたくさんの人に喜ばれる商品だなと直感しました！
その後、直接工場に相談し、製造協力を依頼しました。そして何度も配合を変えたサンプルを作ってもらい、味を確認し、香り・うま味・辛みなど全てにおいてバランスの良い調合をつくり出しました。
こだわりは、朝食でも食べられるようにニンニクのにおいが残らないこと、またお子さまでも食べられるように辛みをおさえたことです。
10種類以上の厳選されたスパイスやハーブを配合し、結晶化された粉末醤油をアクセントに使うことで、とてもおいしい味になりました。
たったひとふりで手軽においしいものを作りだしてくれる、まるで魔法のようなスパイス。
博多で生まれたそのスパイスを「はかたスパイス -JAPANESE HAKATA SPICE-」と名付けました。